今回は、
津波対策です。
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津波のしくみと被害
津波の災害特性
津波はジェット機並み
津波の伝播する速度は
v=√gh
で表され、
Vは津波の伝播速度、
gは重力の加速度、
hは水深です。
この式を使って計算すると、
水深2,000mの海では、津波の伝わる速さは時速約500kmに達します!
太平洋の平均水深は4,000mですので、時速700km!!
というジェット機並みの速さで伝播することになります。
ちなみに水深100mで時速100km、水深10mで時速36km(オリンピック短距離走選手並み)
となります。
とにかくものすごく早いと思ってください!
津波は何波もくる
津波は複数回 襲来します!
そして、重要なことは・・・
第一波より第二波、第三波のほうが高いケースが多い!
という点です。
津波は湾奥(わんおう)で高くなる
海に向かってV字型に開いている湾は、入り口が広く、奥へ行くほど狭くなるため、
津波のエネルギーが湾の奥へ向かって集中し、波高が大きくなります!
津波は川や運河を遡上(そじょう)する
海岸へ押し寄せた津波は、
必ず川を遡上し(※注 流れをさかのぼっていくこと)
時には内陸深くまで侵入します。
2011年 東日本大震災では、北上川を40km以上 遡上しました!
津波から身を守るためには
地震を感じたらすぐ避難を!
海岸で地震を感じたら、まず津波の襲来を予想しましょう!
地震の揺れが弱くても、津波地震の可能性も予想しましょう!
鉄筋づくりのビルを避難所に!
海から離れて、高台への避難がのぞましいです。
高台が遠すぎる場合は、鉄筋コンクリート造りの建物、高さは5階以上の所に避難してください。
注意報でも甘く見ない!
津波は、局所的に異常な流れを生じるうえに、押し寄せる時の流速
も大きいので、大変危険な状態になります。
注意報でも甘く見ないように!
また、自治体は最大限に情報を流す努力をしていますが、技術的に
100%ということはあり得ません。
注意報等は、必ず最悪に見積もる癖をつけてください!
参考文献
『防災士教本』
特定非営利活動法人 日本防災士機構.
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