今日のテーマ Vol.22
【震災特集】
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今回は、
津波対策です。
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津波のしくみと被害
については、本日で一旦終了します。
□津波ハザードマップの整備を
津波から避難を開始しても、いち早く安全な場所に移動しなければ
命を守ることができません。
津波の浸水のない安全な場所はどこで、
どのくらいの時間が必要なのかを
あらかじめ知っておかなければなりません。
津波が襲来したとき、どの地区がどのくらいの規模の浸水に見舞われるかを予測して
地図上に示した、津波のハザードマップを作成している市町村が増えてきました。
しかし、地震や火山噴火、水害などの例に比べると、
こと津波に関しては、あまり進んでいないのが現状です。
「お住いの地域のハザードマップを見たことがない」
という方はとりあえず、
自治体に聞いてみられることをお勧めします。
□津波が引き起こす二次災害
津波による被害は様々ですが、
「津波が火災を招くことがある」というのは、防災上重要な視点です!
実際、津波の襲来とともに火災が発生した例は、過去にいくつも報告されています。
2011年東日本大震災の際には、気仙沼市鹿折地区で津波直後に発生した市街地での火災に、
夜になって燃料タンクから漏れ出した油に引火した海上火災が加わり、
10万平方メートル以上の面積に達しました。
また、1993年北海道南西沖地震の際に大津波に襲われた奥尻島では、
2件の火災が発生して燃え広がり、192棟が焼失しました。
1933年昭和三陸地震津波では、岩手県釜石市で火災が発生し、216棟が焼失しています。
このように、津波に誘発されて火災が発生することは、けっして珍しくないのです。
いま日本各地の港湾(こうわん)地帯には、コンビナートなど、
石油タンクのような危険物の林立している地域が少なくないです。
もし津波による漂流物が衝突すれば、石油タンクなどから出火延焼して、
大規模火災に発展する危険性も考えておく必要があります。
大規模地震の被害と対策に関わる動画です。
参考文献
『防災士教本』
特定非営利活動法人 日本防災士機構.
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